診療内容

診療内容

歯周病治療

口臭や口腔内症状、くしゃみや頬の腫れなど様々な症状が出ます。プラークや歯石を除去する基本治療を行い、定期的なメンテナンスを実施します。病状が進行している場合には、抜歯を検討します。

歯科矯正治療

若齢時の歯科矯正治療として治療にはブラケットやワイヤー、チェーンを用いて歯の移動を行います。歯並びが悪いと、プラークコントロールが難しくなり、歯周病のリスクが高まる可能性があります。

歯内治療

歯が欠けた、割れたといった外傷歯に対して、歯内治療を行っています。歯の中の神経を除去し、詰め物を施した後、コンポジットレジンによる歯冠修復を行います。さらに、被せ物の装着も可能です。

猫の歯科治療

高齢の猫では、歯周病や吸収病巣、歯槽骨の炎症など、複数の病態が同時に見られることが多くあります。抜歯治療と内科治療のメリット・デメリットをご説明の上、飼い主様のご希望で治療にあたります。

口腔外科治療

埋伏歯や含歯性嚢胞をはじめとする歯原性嚢胞の治療や口腔内腫瘍病変に対する診断から外科的介入など、口腔外科疾患は多岐に渡ります。悪性腫瘍の場合は、外科や希望に応じて専門医をご紹介します。

診療の流れ

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初回診察

まず全身の触診や聴診をさせていただき、これまでの治療歴や手術歴といった基礎疾患についてお聞きいたします。その後、口腔内の状態を診させていただき、治療の必用性の判断や治療方針、費用の概算についてご説明いたします。

治療と費用に同意が得られた場合、手術前検査日、手術日の予約をしていただきます。
通常は手術前検査と手術は同日に行なっていますが、基礎疾患がある場合や高齢の場合は別日を指示する場合があります。

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手術前検査

歯科処置は全身麻酔下で行います。そのため、血液検査、胸部・腹部レントゲン検査、心臓・腹部超音波検査等のスクリーニング検査を行い、全身麻酔が可能か判断いたします。

手術前検査で異常が見つかった場合は、精密検査や治療を優先いたしますので、無理に歯科処置を行うことはありません。

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手術

一般的な歯科処置の場合、午前中に絶食で来院していただき、お昼に全身麻酔下で、口腔内の検査・手術を行います。基本的に日帰り手術を予定していますが、基礎疾患の有無や覚醒後の状態によっては入院が必要な場合があります。

口腔内腫瘍が疑われる場合、まず全身麻酔下で組織生検を行い、病理組織学的評価を実施します。さらに、レントゲンやCTなどの画像データも併せて総合的に考慮し、治療方針を立案します。その後、治療を目的とした外科的介入を行いますので、複数回の麻酔が必要になります。

STEP
再度受診

必ず手術1週間後の再診をお願いしております。口腔内の状態や全身状態の確認を行います。その後、歯磨きの状況に応じて、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後の再診をお願いいたします。

再診時は麻酔を行うことはありませんが、特殊治療を行なった場合は必要に応じて麻酔をかけることがあります。

全身麻酔について

動物の口腔内処置には全身麻酔が必須です。


当院では、予防歯科処置も含め、全身麻酔下での処置を行います。近年、無麻酔での口腔内の処置を行ったことによる弊害が多発しており、安全で、効率的、かつ適切な口腔内に関する医療行為を行うために麻酔下での処置が必要です。詳しくは、日本小動物歯科研究会のガイドラインをお読みください。

※基礎疾患が重度の場合や飼い主様のご希望に応じて、安心して手術を受けていただけるよう、麻酔科医による術中管理をお願いすることが可能です。

ソムナス動物麻酔サービス

小澤先生による麻酔管理をご希望の場合は、事前にお申し付けください。緊急時には対応が難しい場合がありますのでご了承ください。