予約について
診察に予約は必要ですか?
はい、診察を希望される動物病院へお電話にて予約をお願いいたします。
初診日に処置を受けることは可能ですか?
できません。初診ではまず診察を行い、治療の必要性や治療選択肢、治療後のケアについてご説明させていただきます。その後、同意を得られた場合、具体的な処置の日時についてご予約をいただきます。
※初診時に麻酔をかけることは基本的にありませんが、緊急時には口腔内の詳細な検査や生検が必要な場合は全身麻酔を行うことがあります。
LINEや電話での費用の見積もりは可能ですか?
できません。口腔内の状態によって処置内容が異なるため、費用も変動します。
また、福岡犬猫歯科&口腔外科の処置費用はどの病院でも同一ですが、術前検査や全身麻酔、投薬技術、入院、施設利用などの料金は、処置を受ける動物病院によって異なります。そのため、最終的なトータル費用は変動いたします。
歯科処置について
動物の歯科処置に全身麻酔は必要ですか?
はい。口腔内の検査および処置は全て全身麻酔下で行っております。
無麻酔下で歯石除去を行っていますか?
行っておりません。無麻酔での歯石除去は、動物にとって危険や痛みを伴う可能性があり、虐待と見なされています。
当院での処置は歯周病の予防・治療を目的としており、美容目的の無麻酔歯石取りは行っておりません。
乳歯抜歯は可能ですか?いつ行えばいいですか?
はい、可能です。
一般的に「6か月齢以降に避妊・去勢手術を行い、ついでに残った乳歯を抜きましょう!」と説明されることがありますが、当院ではこのような方針はとっておりません。
その理由は、乳歯から永久歯への生え替わり時期には、永久歯に関する問題が多く発生するためです。当院では、生後6か月齢前後から2週間ごとに乳歯の生え替わり状況と永久歯の歯並びを評価し、適切な時期に乳歯抜歯を行っています。
一方で、初回の発情前に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍の発症リスクが下がるといった報告もあります。
そのため、避妊・去勢手術をご希望の場合、乳歯抜歯と同時に行うこともありますが、状況によっては乳歯抜歯と避妊・去勢手術を2回に分けて行うこともございます。
また、この時期に永久歯の未萌出や歯並びの問題が確認された場合は、同時に治療を開始いたします。
歯科処置の具体的な流れを教えてください。
- 初診。
まず全身の触診や聴診をさせていただき、これまでの治療歴や手術歴といった基礎疾患についてお聞きいたします。その後、口腔内の状態を診させていただき、治療の必用性の判断や治療方針、費用の概算についてご説明いたします。治療と費用に同意が得られた場合、手術前検査日、手術日の予約をしていただきます。
通常は手術前検査と手術は同日に行なっていますが、基礎疾患がある場合や高齢の場合は別日を指示する場合があります。 - 手術前検査。
歯科処置は全身麻酔下で行います。そのため、血液検査、胸腹部レントゲン検査、心臓・腹部超音波検査等のスクリーニング検査を行い、全身麻酔が可能か判断いたします。
※手術前検査で異常が見つかった場合は、精密検査や治療を優先いたしますので、無理に歯科処置を行うことはありません。 - 手術。
午前中に絶食で来院していただき、お昼に全身麻酔下で、口腔内の検査・手術を行います。
基本的に日帰り手術を予定していますが、基礎疾患の有無や覚醒後の状態によっては入院が必要な場合があります。 - 再診。
必ず手術1週間後の再診をお願いしております。口腔内の状態や全身状態の確認を行います。その後、歯磨きの状況に応じて、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後の再診をお願いいたします。
再診時は麻酔を行うことはありませんが、特殊治療を行なった場合は必要に応じて麻酔をかけることがあります。
入院は必用ですか?
基本的には日帰りでの手術を行っています。ただし、基礎疾患がある場合や緊急手術を行う場合、または口腔内腫瘍による顎骨切除を行った場合には、入院が必要となることがあります。その場合は、入院を指示させていただきます。
歯科処置後(抜歯)の注意点について
- 抜歯後、よだれに血が混じる場合や鼻血が見られることがありますが、通常は半日ほどで自然に止まります。
※大量の出血が続く場合は、ご連絡ください。 - 帰宅後は安静に過ごし、全身状態の変化に注意してください。
※術後は元気がなく食欲が低下することがあります。その場合もご連絡ください。 - 抜歯や縫合を行った場合、術後1週間は柔らかいフード(ふやかしたドライフードや缶詰)を与えてください。
- 縫合部が離開しないように、硬いおやつやおもちゃは与えないように注意してください。
※縫合部が離開した場合は、再度全身麻酔下で再縫合を行います。
歯科矯正について
歯科矯正治療中の注意点について
歯科矯正治療の方法によっては、さまざまな矯正器具が歯に設置されます。そのため、矯正器具の脱落や破損を防ぐために、硬いおやつやおもちゃは口に入れないようにご注意ください。
また、歯科矯正治療中は必ず1週間に1回の再診をお願いしています。
歯内治療について
歯内治療後の注意点について
歯内治療後は、定期的な麻酔下でのレントゲン検査が必要です。検査で病変が見つかった場合、再治療や抜歯が必要になることがあります。
歯冠の修復には、コンポジットレジンというプラスチック材料を使用しています。修復物は自然に脱落することはありませんが、硬いものを噛んだ際に破損することがあります。
そのため、定期的な再診が必要です。また、飼い主様にも修復物の状態を確認していただけると幸いです。
修復物が破損した場合は、クラウン(かぶせ物)の設置をご提案させていただきます。